新卒採用を初めて5年。さらに意識的に社内の若返りを進めた結果、2014年の私の就任時に社員の平均年齢が40歳ほど(※1)だったのに対し、37歳ほど(※2)まで下がりました。
また、社長就任時の2014年から、色々な大学の非常勤講師やゲストスピーカーをさせて頂いています。当時私は、同じく講師を務める経営者の中では断トツに若い30歳で、教授からも『今日の講師の方は比較的皆さんと年齢も近い方です。』と紹介して頂いていました。しかし、私も今年で38歳と気づけばほぼ大学生の倍の年齢となり、以前と同じようには紹介してくれなくなりました (笑)。
私が社内外の若者と接して毎回驚かされるのは、ITに対する適応能力や社会問題に対する意識の高さです。
一方で残念に感じる部分も少しあります。大学の講義レポートは毎回全部に目を通すのですが、ごく一部の起業志望者以外は全員が『現役の経営者の話が聞けて就職活動の参考になりました。』と書く現状にはガッカリしてしまいます。せっかくの貴重な4年間を企業の人事に好まれる人間になるために使って欲しくないと思います。
社会人になってからも同様で、『まだ若手のうちは』と遠慮しているような気がします。”若手のうちは下積み”という文化は、オジサンの若手時代にそうだったから、今の若者にも下積みをさせないと自分が損した気になる、というオジサンの勝手な都合だと思います。そもそもインターネットもスマホもなかった時代の『下積み』とやらが一体どれほど役に立つでしょうか。
(自己研鑽しなくてもいいという意味ではありません。何歳になっても勉強は必要です。)
アインシュタインが一般相対性理論の元となる特殊相対性理論を世に発表したのは、彼が26歳の時。つまり世界を変えるような閃きが生まれるのは、頭が柔らかいうちです。若者でいられる時間はそう長くない。もっと自分の考えを出すことに積極的になって欲しいと思います。
先日子供に、「テレビでやってたけどパパの携帯番号は090だし、メールで「!」マーク沢山使うからオジサンだね。」と言われてしまいました。否定しません、38歳はオジサンです。
オジサンになった自分がすべきことは、社員であれ、学生であれ、若手起業家であれ、若者の閃きが世の中を変えるサポートをすることです。若者が輝けない社会に未来はない。
微力ながら全力でサポートするので、もっと暴れて欲しいと思っています。
(※1)2013年9月有価証券報告書より
(※2)2020年9月有価証券報告書より