先日、創業40周年を迎えるにあたり記念式典を大阪にて開催し、多数の方にご来場いただきました。

代表としてこれまでの感謝を皆様に述べたいと企画させて頂いたものでしたが、多くの方に支えて頂いていることを改めて認識する機会となりました。
そして40周年を機に経営理念、ビジョン、バリュー、行動指針を全て新たに作り直し発表させて頂きました。
新しい経営理念は「くらしを楽しく、美しく。」です。
経営理念はその企業が事業活動を通じ社会に対してどのような貢献をしていくのかを社内外に対して発信するものだと考えています。
言葉は自分達を賢く見せるためのものでも、格好よく見せるためのものでもありません。相手に伝えるためのものですので、横文字でも英語でもなく、日本国内においては日本語でシンプルかつ普遍的なものがいいと考え、「くらしを楽しく、美しく。」とさせて頂きました。
またビジョンにもこだわりがあります。
大阪発、世界の人々の「くらし」で
最も必要とされる企業集団を目指します
つまり大阪発で世界一になるということです。
何故あえて大阪を入れたかですが、人や企業が一本の木だとすると、背が高いことや、幹が太いことも重要なのですが、それよりも創業の地としてどこに根を張って、どこの人の応援や支えがあって今があるのかを忘れないことの方が大切だと考えたからです。
採用が出来ないから東京へ本社を移すという前に、大阪にいても世界中から自分達の会社を選んでわざわざやって来てくれるような魅力的な会社にしたいと思います。
続いてバリュー・行動指針については優先順位の高い順に7つを定めています。
「Customer first」「Dream」「Speed」「Simple」「Creative」「Fair」「All for one, one for all」
まずは取引先を含めたお客様のことを一番に考えようというメッセージです。
さて、新しい経営理念を自ら策定してからSNSの投稿の最後に必ず文言を入れたり、講演会で必ず理念の説明を自らするようになりました。
すると、とある講演会で出会った工務店の経営者の方に『御社の商品って収まりが他社と違うし、業者価格がないから敬遠してたんですが、理念に共感したので次の物件からすぐに使わせてもらいます。』と言って頂くことが出来ました。
理念を刷新したところで、それが社内外に伝わって共感してもらえなければ意味がないと感じた瞬間でした。
日本国内においては人口減少による世帯数の減少、現場職人の慢性的な不足、物流コストの高騰と建築・建設市場を取り巻く環境はますます不確実なものとなっていきます。
建築はインフラ産業であり、究極のモノづくりです。かつて子供達の憧れる職業の1位が大工であったように、国を支える基幹産業であったように、もう一度日本を輝かせるのはここに関わる我々自身ではないでしょうか。少なくとも我々はそう信じて業務に邁進します。
くらしを楽しく、美しく。