先日当ブログでも少し触れましたが、10月11日に著書『アトツギが日本を救う――事業承継は最高のベンチャーだ』(幻冬舎)が発売されました。
内容自体は事業承継を実際に経験してみて当時思ったことと、今感じていることを中心に綴っているのですが、自分が親から受けた帝王学とは何だったのか、社長就任当時の組織から何故大幅に組織を入れ替える必要があったのか等にも言及していますので、アトツギ候補ではない方も手に取って頂けると嬉しいです。
実は書籍出版のオファーは幸いな事に社長就任当時から何度か頂いておりましたが、未だ何も結果を出していないのに偉そうに本なんか出している場合ではないと考えていました。
しかし参考にさせてもらおうと色んな企業や経営者を自分なりに研究していく上で、全ての企業ではありませんが、勢いのある企業は社長がしっかり会社の顔になっているということに気付き、その傾向は特に消費者にダイレクトにビジネスをするBtoCの企業に強く表れていると感じたのです。
その方々が優れた業績を出してから書籍を出版したのか、書籍を出したから有名になって成功したのかは定かではありませんし、それはどちらでもいいと思います。
つまりビジネスを成功させる上で、使えるコンテンツが自分の中にあるのであれば、皆さん躊躇せずに使っているということなのです。
さらに、何となく複数冊以上出すことが書店のコーナー展開をしてもらう事等を考えると望ましいことは想像できたのですが、肝心の一冊目をどうすればいいのかというアイデアが全くありませんでした。
そこで当社の社外取締役であり、ご自身も書籍を多数発刊されている出口治明さんに相談させてもらい、幻冬舎様をご紹介頂きました。この場をお借りしまして、出口取締役、幻冬舎で担当してくださった小木田編集長には改めて御礼申し上げます。
このように自分は本当に困った時に、色んな方に助けて頂ける幸運な人生を歩ませて頂いています。だからこのラッキーは次の誰かに返さないといけませんので、宣言通り書籍の収益は私が顧問を務めさせて頂いている一般社団法人ベンチャー型事業承継に全額寄付します。彼らの活動を通して、より良い事業承継のケースが増えてほしいと願っています。
私個人は書籍を通してサンワカンパニーのことを知ってくれる人が増えればそれだけで充分です。お金は業績と株価を上げて自分の会社から貰います(笑)。
幻冬舎plusでも試し読みを公開しています。