平成30年台風21号および北海道胆振東部地震により被災された地域の皆様に心からお見い申し上げます。
私自身も10歳の頃に阪神・淡路大震災を経験し、幸い電気だけは当日中に復旧したものの、水道とガスが完全に復旧するまでに2カ月ほどを要し、落ち着かない日々を過ごしました。
今もまだライフラインが復旧されていないエリアの方は不安な日々をお過ごしかと思いますが、一日も早く元の生活が戻ることを祈っております。
今回も過去に当社製品をご購入頂いた方で、被災された方には罹災証明を提出頂ければ、同じ商品(廃盤の場合は同等品)を無償で提供させて頂きます。詳しくは下記リンクをご参照ください。
当社では、毎回自然災害が起こる度にお客様へ商品の無償提供を行っています。
それは何故か。
1995年の阪神・淡路大震災で倒産しかけたサンワカンパニーを多くの方に助けて頂いて今日があるからです。
阪神・淡路大震災の影響で、当時京都の大型物件に納品予定であった商品を保管していた倉庫の屋根が崩れました。商品は我々の在庫なのに、商品を出したいのであれば屋根の補修費を払えと理不尽な事を言われ、商品は諦めざるを得ず、会計士からは破産勧告を受けました。
ですが京都のお客様からは納期を融通して頂き、イタリアの仕入先からも同じ商品の無償提供を受け、ドイツの航空会社が無償で航空輸送してくれたおかげで無事納品することができました。
私は過去に縛られる必要はないと考えています。
ですが何故大阪で創業したのか、なぜ今も会社が存続させてもらっているのか、その歴史は尊重しなければならないと思います。それが会社のアイデンティティだからです。
そして自分達は助けてもらったのに、困っている人を無視するわけにはいきません。
ちなみに屋根の補修費を払えと言った倉庫業者は後に倒産しています。社会に必要とされない企業は残っていけないということなんだと思っています。
世の中を変えるのはいつの時代も批評ではなく、行動です。まだまだ我々は小さな会社で出来る事も限られていますが、これからも自分達でできる範囲の事は行動を起こしていくつもりです。
日出ずる国ニッポン。僕たちは何度でも立ち上がり昇っていく。