社長をしていると同じ経営者の知人が増えて、色んな会社を訪問する機会があります。そこで毎回思うのが、伸びている会社には面白い人が集まっているということです。
先日、育児のための時短勤務をこれまでの3歳までという期限から、小学校卒業までに延長しました。
その際に当然社内の規程を見直したのですが、婚姻関係にある夫婦に対してのみ適応ということになっていることに気付きました。つまり性的マイノリティのパートナー関係に一切配慮していない規程になってしまっていたのです。
これは明らかに時代遅れなので、すぐに規程を改定しました。今は貸しオフィスなので難しいとは思いますが、次回新しいオフィスに移る際は必ずLGBTの方が使えるトイレ等も配備したいと思っています。
イノベーションを起こし続けるには画一的なメンバーより、異なったバックグラウンドを持った社員がたくさん居た方が良いに決まっています。
事実、今年から組織をフラットにして、異業種からも沢山スタッフに入ってもらった結果、これまでなかったような組織を横断したコミュニケーションが同時多発的に起こっていて、非常にいいチームになってきたと感じています。
社長としても殆ど現場業務に口出ししないで済み、広告塔として企業の理念やポリシーを発信すること、次の収益の柱となるような新規事業を考えることに専念させてもらっています。
また働き方改革としてプレミアムフライデーやノー残業デー、有給取得率の向上等にも力を入れていますが、いかに休むかということではなく、業務効率を上げることが本質であることは理解しており、事実これらを導入しても総残業時間は減っています。
もちろん課題もあり、有給取得率は1年前と比べて約20%向上し50%を超えるようになりましたが、まだ伸ばす余地があると考えています。それだけではなく、残業時間ゼロに向けての取組や、多様な働き方に対応すべくフレックスタイムやテレワークの導入も検討する必要があります。
企業にとって一番のブランドは社員です。
どんなに優れた製品やサービスを提供していたとしてもそれをお客様に勧めるスタッフの対応が悪いと台無しです。ですから社員が安心して働ける環境を整備する責任が経営者にはあります。まだまだ今のメンバーで結果が出せたというには程遠いですが、確実に結果を出して行けると確信しています。
人事制度や働き方改革には正解も終わりもありません。これからも常に試行錯誤しながら、改善して行きますので、世界中から尖った人達が集まってくれるような組織になればと願っています。