TARO BLOG

住宅設備のインターネット販売を行う、サンワカンパニー代表取締役社長山根太郎のブログです。山根自身の取組みや日々感じていることを発信していきます。

講師を担当させて頂き、得られるもの

最近は関西圏の大学で非常勤講師やゲストスピーカーも不定期で担当させて頂いてます。

 

内容は1回生向けのキャリアデザイン、総合コースのベンチャービジネス創成や労働生産性、個別ゼミで事業承継についてと対象者も内容もバラバラなのですが、大体1年間に6,7回登壇しており、講義後のレポートも全て目を通した上で、面白いコメントや意見には個別で返信したりしています。(特に全く視点の違う否定的な意見はとても有難いです。)

 

この活動は、母校の関西学院大学からのオファーが最初のキッカケで、他学部や他大学の授業にも声をかけて頂けるようになりました。立場や責任がありますので、発言には気を遣いますし、資料の作成等にも労力と時間は要するのですが、基本的に今後もオファーを頂ける限りは続けて行きたいと思っています。

 

しかし、実は経営者になる前は大学での講義や業界での講演会については私自身否定的でした。『講義なんかしてる暇があったら本業に使うべきだ。』と考えていたのです。(就任してからも暫くそうでした。)

 

でも今はいくつかの理由から、こういう活動こそが経営者の本業の一部だと確信しています。

 

まずはマーケターとして。

上場企業経営者の中では若手と表現されることの多い私も今年で35歳。現役の大学生とは年齢が既に最大で17歳離れてしまっており、今後も年齢差は開く一方です。これから社会人になり家を買う、将来の顧客動向や感性を1次情報として得られるこのチャンスは、自分にとってもかけがえのないものなのです。

 

そして採用面。

先日受講生のレポートに嬉しい記載がありました。

 

『1回生の時に山根社長の授業に出て印象に残っていたので、今回も受講しました。来年就職活動なのでサンワカンパニーにエントリーしたいと思います。』と。まだまだ当社の会社規模だと大学校内で開催される企業説明会は枠がなかなか回ってこない現状において、社長が直接学生に働きかけることが出来る機会は貴重です。当然、あくまで大学の講義なので話す内容はテーマに沿ったものになっているのですが、少なくとも社長を通して会社を認識してもらえます。

 

以前は社長が本来やるべきではない実務をやらざるを得ない脆弱な組織体系でしたが、人材の層が厚くなり、それぞれ本来やるべき本質的な業務に集中できるようになってきたという事を実感しています。

 

来年サンワカンパニーは40周年。飛躍の年になる準備は着々と進んでいます。

 

サンワカンパニーの災害支援について

平成30年台風21号および北海道胆振東部地震により被災された地域の皆様に心からお見い申し上げます。

 

私自身も10歳の頃に阪神・淡路大震災を経験し、幸い電気だけは当日中に復旧したものの、水道とガスが完全に復旧するまでに2カ月ほどを要し、落ち着かない日々を過ごしました。

今もまだライフラインが復旧されていないエリアの方は不安な日々をお過ごしかと思いますが、一日も早く元の生活が戻ることを祈っております。

 

今回も過去に当社製品をご購入頂いた方で、被災された方には罹災証明を提出頂ければ、同じ商品(廃盤の場合は同等品)を無償で提供させて頂きます。詳しくは下記リンクをご参照ください。

「平成30年台風21号」で被害にあわれた方へ

「平成30年北海道胆振東部地震」で被害にあわれた方へ

 

当社では、毎回自然災害が起こる度にお客様へ商品の無償提供を行っています。

それは何故か。

1995年の阪神・淡路大震災で倒産しかけたサンワカンパニーを多くの方に助けて頂いて今日があるからです。

 

阪神・淡路大震災の影響で、当時京都の大型物件に納品予定であった商品を保管していた倉庫の屋根が崩れました。商品は我々の在庫なのに、商品を出したいのであれば屋根の補修費を払えと理不尽な事を言われ、商品は諦めざるを得ず、会計士からは破産勧告を受けました。

ですが京都のお客様からは納期を融通して頂き、イタリアの仕入先からも同じ商品の無償提供を受け、ドイツの航空会社が無償で航空輸送してくれたおかげで無事納品することができました。

 

私は過去に縛られる必要はないと考えています。
ですが何故大阪で創業したのか、なぜ今も会社が存続させてもらっているのか、その歴史は尊重しなければならないと思います。それが会社のアイデンティティだからです。

 

そして自分達は助けてもらったのに、困っている人を無視するわけにはいきません。


ちなみに屋根の補修費を払えと言った倉庫業者は後に倒産しています。社会に必要とされない企業は残っていけないということなんだと思っています。


世の中を変えるのはいつの時代も批評ではなく、行動です。まだまだ我々は小さな会社で出来る事も限られていますが、これからも自分達でできる範囲の事は行動を起こしていくつもりです。

 

日出ずる国ニッポン。僕たちは何度でも立ち上がり昇っていく。

 

事業承継に対する取組

昨今、中小企業の廃業が増えていると言われており、なかでも後継者難から会社をたたむケースが多く、廃業する会社のおよそ5割が経常黒字という異様な状況です。

経済産業省の分析では2025年に6割以上の経営者が70歳を超え、現状127万社で後継者不在の状態にあると言われています。経産省の内部試算では黒字廃業を放置すれば25年までの累計で約650万人の雇用と約22兆円に上る国内総生産(GDP)が失われる恐れがあるとのことです。

 

そのような状況の中、積極的な事業承継また承継後に企業がこれまでに積み上げたノウハウを使って新たな価値を社会に与える事を促すべく2018年6月20日、「一般社団法人ベンチャー型事業承継」(*1)の設立が発表されました。

私も当団体に顧問という形で参加させて頂いています。その活動の一環として大学でアトツギ(*2)候補生のゼミにスピーカーとして参加させて頂いたり、ビジネスコンテストのメンターをさせてもらっています。

 

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私は就任以来、サンワカンパニーをグローバル企業にすることを一貫して目指しています。その言葉に嘘も偽りもありませんが、ただだからと言って日本がどうなろうが興味がないという訳ではありません。

 

微力ながら自分が事業承継の経験者として感じた事、失敗した体験、成功体験をアトツギ候補の人たちに共有し、(あくまでも共有です。押し付けるつもりはありませんし、最終的には経営者になるのであれば何事も、情報を咀嚼し、自分で決断することが重要だと考えています。)少しでも前向きな事業承継が増えることによって日本全体が少しでも良くなればいいなと思っています。

 

自分たちの会社もまだまだなのに、人の心配をしている場合かという方もいるかも知れませんね。ただ、現在我々のお客様である設計事務所工務店だって中小企業が殆どですし、なによりこれから家を買う世代のアトツギ候補や大学生と関わることによって将来顧客の感性や動向を知る事は本業にもプラスになります。

 

実は現在、私の事業承継の経験、帝王学とは何だったのかという内容の書籍を幻冬舎から出版するべく発刊の準備をしています。私が頂く書籍の収益は全て「一般社団法人ベンチャー型事業承継」に寄付しようと思っています。

 

そしてこれらの活動に加えて、事業承継を経て業績を拡大し、サンワカンパニーという会社を成長させた姿を示すことによってアトツギの星になることが最も重要だと考えています。

*1:若手後継者が、先代から受け継ぐ有形・無形の経営資源を活用し、リスクや障壁に果敢に立ち向かいながら、新規事業、業態転換、新市場参入など、新たな領域に挑戦することで、永続的な経営をめざし、社会に新たな価値を生み出すこと

*2:ベンチャー型事業承継を行う若手後継者